2017年12月から2018年1月にかけて行われた「ポケモンカードジム Winter Battle」。
 私はこのためにどんなデッキが強いのか研究して臨みました。
 結局一度しかジムバトルに参加することはありませんでしたが、個人的にけっこういいデッキができたと思ったので、ここにでも書き残しておくことにしました。


<デッキ>

○ポケモン(16枚)
4 コスモッグ(SM1)
3 コスモウム
2 ソルガレオGX(SM1)
2 ソルガレオGX(SME)
2 カプ・ブルル(SM2+)
2 カプ・テテフGX
1 ソルガレオPS

○グッズ(17枚)
4 ハイパーボール
2 ネストボール
2 タイマーボール
4 ふしぎなアメ
1 フィールドブロアー
1 レスキュータンカ
1 ともだちてちょう
2 こだわりハチマキ

○サポート(15枚)
4 リーリエ
3 シロナ
3 マーマネ
2 グズマ
2 アセロラ
1 ポケモンだいすきクラブ

○エネルギー(12枚)
5 基本鋼エネルギー
3 基本草エネルギー
4 ダブル無色エネルギー


<デッキ選択理由>
 バトルサーチャーを初めとして、デッキの潤滑油となるカードの採用をできないことにより展開スピードが遅くなりやすくなることが予想されました。そんなときにはやはり2進化ポケモンの単純なカードパワーで上から押しつぶすような対戦の展開をしたほうが終盤の逆転なんかもされにくいだろうと考えて、単純に火力が高くエネルギー加速手段にも長け、特性「ウルトラロード」で不意のグズマによる時間稼ぎも許さないソルガレオGX2種を主軸としてデッキを組むことにしました。


<特筆するカード個別採用理由>
○コスモッグ-コスモウム-ソルガレオGXライン
 基本的には「2ターン目にソルバーストGXをする」というのが目標なので、このラインできる限り厚くしてあります。
 ソルガレオGX2種のバランスですが、どちらも1枚ではサイド落ちしたときに確実に死ねる結果になることが容易に想像できるため2枚ずつという折衷案に落ち着かせました。

○カプ・ブルル
 たとえスカイフィールドが無い環境であろうともゾロアークGX+ルガルガンGXは展開のさせやすさから幅を利かせてくると思っていました。グズマを手札に持ってくることもスタンダードレギュより難しいため、確実な詰め筋にできるルガルガンGXは特に注意したかったこともあり、ルガルガンGXを一撃で倒せてダブル無色エネルギーとの相性がいい非GXであるカプ・ブルルの採用に至りました。デッキコンセプト上、GX技は最短で2ターン目に使ってしまうためカプ・ブルルは相性がいいです。
ソルガレオGXと炎の弱点が被ってしまいますが、ソルガレオGX(SME)の特性によって消せるので問題ありません。サンムーン限定レギュだとオカルトマニアもなければダストオキシンも無いので特性を消されて弱点を突かれる心配もなく、グレイシアGXもブースターを一緒に採用できないので特性を消されたところで弱点を突かれない上にこちらからは弱点を突けるのでむしろ有利なぐらいです。
 また、120というダメージラインはとても優秀で、ダストダスを一撃で倒せるラインでジュナイパーGXまで2回の攻撃で倒せるというのは大変魅力的。無論こだわりハチマキをつければもっと上のラインまで対処できて自身はHP130を持って相手を待ち構える姿をまさに守り神です。

○ソルガレオPS
 この枠には最初は2進化の方のソルガレオを入れていましたが、新弾発表によりこちらの方が使い勝手がいいだろうと思い差し替えました。
 実際、種ポケモンが増えることになるので初手に種ポケモンが来ないことが減ったり、エネルギー加速手段を持つので中盤終盤にソルガレオGX(SM1)のメテオドライブで失ったエネルギーを再び持ってくるなどの活躍ができました。コロナインパクトは試運転でも使いませんでした。

○ふしぎなアメ
 怒りの4積み。最初は3枚で試運転していたのですが、どうしても2ターン目にソルバーストGXをきめたいという思いから最大まで増やすことにしました。
 結果としてかなり安定するようになりましたし、中盤以降はマーマネの養分になるなど、常に活躍の場を見せてくれました。

○タイマーボール
 やはりどうしても2ターン目にソルバーストGXをきめたい、そこでソルガレオGXを手札に持ってこれるチャンスを増やすために2枚挿しました。これによってソルガレオGX2枚+ハイパーボール4枚+タイマーボール2枚になるので、けっこうな確率でソルガレオGXを呼び出して来られると思います。
コイントスが2回とも裏だったときは相手の展開事故を祈りましょう。

○ともだちてちょう
 採録決定により急遽採用した方も多いことでしょう。実際サポートの再利用手段がかなり限られていたので、採録が発表された瞬間に投入しました。

○リーリエ
 使い勝手の良さからとりあえず4積みしましたが、初手ハイパーボールからカプ・テテフGXを呼んでリーリエで手札を8枚まで引くことが単純に強いことを思い知りました。 
 他のドローソースとの枚数調整は個人の好みがでるところでいいかなと思います。

○マーマネ
 個人的に、サンムーン限定レギュにおいて最重要カードだと思っての投入でした。
 サンムーン限定レギュではプラターヌ博士を入れられないことによりカードトラッシュ手段がかなり限られてしまっています。マーマネを除けばメジャーなのはハイパーボール、ゾロアークGX、プルメリぐらいになるでしょうか。
 そんな中で必要のなくなったカードをトラッシュしつつ4枚引けるというのは魅力的でした。言わば第二のプラターヌ博士。このデッキにおいてはエネルギーをトラッシュすることでソルガレオGX(SME)によってベンチポケモンにエネルギーを付ける動きにも繋がるので腐ることはまずありませんでした。
 リーリエとシロナとマーマネでドローソースを計10枚入れていますが、バトルサーチャーを入れられないために多めに入れています。

○ポケモンだいすきクラブ
 最初はこの枠にネストボールを入れて、ネストボール3枚体制で回していたのですが、ポケモンだいすきクラブの採録が発表されてネストボールを1枚減らしてこちらに差し換えました。初手にカプ・テテフGXからこのカードを持ってくる選択肢が増えたおかげで展開が少し楽になりました。

○各エネルギーバランス
 スペシャルチャージを入れられないので特殊エネルギーは大切に扱う必要があります。なのでダブル無色エネルギーは最大枚数入れました。どちらにせよダブル無色エネルギーは4枚入れるのでしょうが。
 基本エネルギーに関しては、カプ・ブルルにつける草エネルギーは1枚で良い上に
ソルバーストGXで持ってくることがメインとなるため鋼エネルギーを中心に入れることが確定です。とはいえ草エネルギーが2枚ではさすがに足りないことが感覚的にわかったため3枚入れました。
 基本鋼エネルギーは、ソルガレオGXの必要最低限が2枚でカプ・ブルル1枚である比から6枚入れたかったのですが、エネルギーの再利用手段もそれなりに入れているのに総エネルギー枚数が13枚になるとさすがに多くなると思ったので1枚削ることしました。結果的に特に問題もなかったのでこれで良かったと思います。


<迷ったカード>
○イリマ、ビッケ、のぞきみレッドカード
 この3種は相手の手札に干渉できるカードです。スタンダードレギュレーションのようにNを使えないので相手の増えた手札、サーチしたカードがある手札を流す手段を手軽に流せる手段がかなり狭いです。
 この3種とも1枚いれて使ってみたこともあったのですが、イリマを使って引ける3枚と6枚はあまりにも差があって、展開の遅くなるサンムーンレギュにはむしろ相手の手助けになる可能性も高く、さらに自分が3枚しか引けずに何もできなくなることが多発するので安定した展開をするためには必要ないと判断して抜きました。
 ビッケとのぞきみレッドカードは相手がたくさん手札を持っていたらただ多くの手札を引き直せるだけなので使いどころが難しすぎてやめました。マーマネが大きく幅を利かせると思っていたので、流す手札が多くなることも予想にあったためです。
 そんなこんなで、使うカードがソルガレオGXというカードパワーが強い物なのだから、相手の邪魔をする余裕があったら展開の安定に力を注ぎ切ったほうが強いと判断しました。
 項目に挙げなかったロケット団のいやがらせは持っていないので考慮外でした。持っていたならばリーリエを1枚抜いてロケット弾のいやがらせを入れてもよかったのかもしれませんが、前述の理由から5枚引くよりも6枚を選んだことでしょう。そのあたりは好みで。


<雑感>
 とてもいいです。やりたいことがとてもシンプルなのでいい意味で初心者向けのデッキのような、そんな感じに仕上がってるかと思います。
2ターン目のソルバーストGXでソルガレオGX(SM1)に鋼エネルギー2個又は鋼エネルギー1個と草エネルギー1個、ソルガレオGX(SME)にダブル無色エネルギー、カプ・ブルルに草エネルギーとダブル無色エネルギーの計5枚のエネルギーをつけることで一気に3匹のアタッカーが完成するのがとても強かったと思います。
 手張りでどこかにエネルギーを貼れていてソルバーストGXで貼れるエネルギーが1個余るならばソルガレオPSに鋼エネルギーを付けておくことで中盤以降のケアにも備えることができます。
 都合上、試運転はスタンダードレギュレーションで組んでいるデッキとの対戦で行ったのですが、普通に勝ったり1ターン足りないぐらいの対戦を繰り広げることがほとんどでした。私のプレイングレベルが低いからかもしれないことは否めませんが。
 ネクロズマ(たそがれのたてがみ)GX+ジバコイルのデッキに勝つのは少し厳しそうですが、それなりに自信のあるデッキだったのでもっと使ってあげたかったですね。

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